ニュース速報
ビジネス

米国は「視界ゼロの霧の中」、FRBの政策適切=リッチモンド連銀総裁

2025年03月28日(金)06時23分

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)の現在の金融政策は「適度に引き締め的」とし、トランプ政権の急速な政策の変化で不確実性が大きく高まっている環境に適しているとの考えを示した。2024年2月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Howard Schneider

[レキシントン (米バージニア州)27日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)の現在の金融政策は「適度に引き締め的」とし、トランプ政権の急速な政策の変化で不確実性が大きく高まっている環境に適しているとの考えを示した。

トランプ大統領は26日、輸入自動車に25%の追加関税を課すと発表。バーキン氏はワシントン・アンド・リー大学で行った講演で「物価への影響が拡大すると想像できる」と述べた。

ただ、トランプ氏の関税措置の潜在的な影響について直接言及せず、「関税率が最終的にどの水準に落ち着くのか、影響を受ける国や、企業、消費者がどのように対応するのか、誰にも分からない」と指摘。「濃い霧が立ち込めている」ような状況だとし、「単に『予測が困難』になる種類の霧ではなく、視界がゼロで、車を路肩に寄せて『ハザードランプをつける』種類の霧だ」と述べた。

その上で「霧が晴れるのを待っている」と言及。「労働市場が堅調さを維持し、インフレ率が目標を上回る状況下で、FRBの適度に引き締め的なスタンスは、状況が変化し始めれば調整できるという意味で、良好な位置につけている」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

自動車関税に伴う値上げ「全く気にしない」=トランプ

ビジネス

UBSグローバル、S&P500種の25年末目標を6

ワールド

トランプ氏、5月中旬にサウジ訪問を計画 2期目初の

ビジネス

日中韓貿易相会合、地域貿易の促進で合意 トランプ関
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 9
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 8
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中