イタリア、メタなど米IT大手3社に付加価値税を請求

イタリアの税務当局がメタ・プラットフォームズ、X、マイクロソフト傘下のリンクトインの米IT企業3社に対して付加価値税(VAT)の納税を求めたことが分かった。写真はメタのロゴ。1月18日、スイスのダボスで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ミラノ 26日 ロイター] - イタリアの税務当局がメタ・プラットフォームズ、X、マイクロソフト傘下のリンクトインの米IT企業3社に対して付加価値税(VAT)の納税を求めたことが分かった。メタへの請求額は8億8760万ユーロ(9億6100万ドル)、Xに対しては1250万ユーロ、リンクトインには約1億4000万ユーロとなっている。
ソーシャルメディア(SNS)のフェイスブックとインスタグラムを傘下に抱えるメタと、トランプ米大統領側近のイーロン・マスク氏が率いるXへの課税は報道されていたが、リンクトインも対象となったことが判明したのは初めて。当局は各社のSNSへのユーザー登録に関し、ユーザーの個人情報と引き替えにアカウントを取得することを意味しており、課税対象になり得るとみなした。
今回送達された税務調査通知は、請求期限を控えた2015年と16年を対象とした。
VATは27カ国ある欧州連合(EU)加盟国全てで課している税金であるため、イタリアでの導入は最終的に全加盟国に適用され、IT業界はビジネスモデルの再考を迫られる可能性がある。
トランプ氏は欧州連合(EU)からの輸入品に対する関税を強化する方針を示す一方、イタリアのメローニ首相とは良好な関係を築いている。マスク氏はイタリアで衛星通信サービス「スターリンク」の拡大に意欲を持っている。
メタはロイターへの声明で、詳細についてはコメントしないとした上で「EUおよび現地の法律に基づく義務に関して当局に対して全面的に」協力したと強調。メタは「オンラインプラットフォームへのアクセスをユーザーに提供することがVATの対象になるとの考えには強く反対する」とした。
リンクトインはコメントの要求に対して「現時点では共有するものはない」と返答した。
Xはロイターのコメント要請に応じなかった。
一方、米グーグルは2月、イタリア税務当局からの15―19年の請求に応じて3億2600万ユーロを支払うことに合意している。
複数の専門家は、イタリアの納税請求はIT企業以外でも、ユーザーがウェブサイト上の無料サービスにアクセスする際にプロファイリングのクッキー受け入れに同意させている航空会社からスーパー、出版社に至るまでのほぼ全企業に影響を与える可能性があると指摘している。
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