ニュース速報
ビジネス

テスラが4月からサウジで販売開始、マスク氏ツイート巡る確執解消か

2025年03月27日(木)07時09分

米電気自動車(EV)大手テスラは26日、自社のウェブサイトで4月からサウジアラビアで販売を開始すると発表した。25日、仏ナント近郊で撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)

[リヤド 26日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは26日、自社のウェブサイトで4月からサウジアラビアで販売を開始すると発表した。

4月10日に首都リヤドで記念イベントを開催し、各種EVを展示するほか、自動運転タクシー「サイバーキャブ」の試乗体験や、人型ロボット「オプティマス」の公開などを行う予定だ。

さらに翌11日にはリヤドとジッダ、ダンマームにポップアップストアを開設する。テスラによると、数週間以内にサウジでの販売計画の詳細と今年以降の投資計画について詳しい内容を公表するという。

こうした動きから、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)とサウジの間で過去に生じたあつれきが既に解消されている様子がうかがえる。

2018年にマスク氏が、サウジ政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)との会談後にテスラの非公開化に向けた「資金を確保した」とつぶやいたことが、最終的に株主からの集団訴訟に発展。この過程でマスク氏とPIFトップが緊迫したメッセージのやり取りをしていたことが明らかになっていた。

テスラは他の中東諸国では販売活動を進めているが、これまでペルシャ湾岸地域最大の市場であるサウジは「空白地帯」だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1600人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

アングル:米経済にスタグフレーションの兆候、70年

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...スポーツ好きの48歳カメラマンが体験した尿酸値との格闘
  • 4
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 5
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 6
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 7
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 10
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中