野村不動産、英賃貸住宅市場へ参入へ L&Gと提携=関係筋

野村不動産は英金融サービス大手リーガル・アンド・ジェネラル(L&G)と、英国で1000戸以上の賃貸用住宅を建設する契約を締結した。画像は同社ロゴと同社オフィス。2008年3月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Alessia Pierdomenico)
Iain Withers
[ロンドン 25日 ロイター] - 野村不動産は英金融サービス大手リーガル・アンド・ジェネラル(L&G)と、英国で1000戸以上の賃貸用住宅を建設する契約を締結した。L&Gの幹部が明らかにした。
野村不動産にとって、今回の提携は英国賃貸住宅市場への初の進出となる。英賃貸市場は長期的な利益が見込めることに加え、機関投資家による投資がドイツや米国と比べて遅れているため、外国からの関心が高まっている。
L&Gの幹部がロイターに語ったところによると、まずロンドン南部で用地を取得し、200戸以上の住宅を建設する。その後5年間でさらに1000戸以上を他の地域で建設する計画という。
L&Gのプライベートマーケット部門のグローバルヘッド、ビル・ヒューズ氏は、英国の賃貸市場は供給が著しく不足していると指摘した。
L&Gの広報担当者は、野村不動産が初期段階で数億ポンドを出資して資本の大半を提供し、残りをL&Gが出資すると述べたが、詳細は明らかにしなかった。
まずロンドン中心部の遊休地などを建設対象とし、L&Gが住宅の開発・運営を行うとしている。