中国のAI開発、米国との差が3カ月に縮小=李開復氏

中国の人工知能(AI)スタートアップ、零一万物(01.AI)を率いる李開復氏は、AIの開発競争について、中国が一部の分野で米国との差を3カ月に縮めたとの認識を示した。画像はディープシークのロゴ。1月27日、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Liam Mo Kane Wu
[北京/香港 25日 ロイター] - 中国の人工知能(AI)スタートアップ、零一万物(01.AI)を率いる李開復氏は、AIの開発競争について、中国が一部の分野で米国との差を3カ月に縮めたとの認識を示した。
ディープシークといった中国企業が、半導体やアルゴリズムの効率的な利用方法を編み出したことが寄与したという。
ロイターとのインタビューで述べた。李氏はAI分野で世界的に著名な人物で、グーグルの中国法人トップも務めた。
同氏は、インフラストラクチャー・ソフトウエア・エンジニアリングなどの分野で中国が先行していることをディープシークが示したと指摘。
「以前は、あらゆる分野で6─9カ月の遅れがあると考えていたが、現在は一部の中核技術で恐らく3カ月程度の遅れになっていると思う。一部の特定の分野では実際には先行している」と発言。
米政府の対中半導体規制は「諸刃の剣」であり、中国に短期的な課題をもたらした一方、制約下での革新を強いる形になったとし、中国企業が独自にアルゴリズムを開発したと指摘した。