午後3時のドルは150円半ば、年度末の調整売買などで一時3週ぶり高値

3月25日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の150円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 25日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の150円半ばで取引されている。日本の年度末や海外の四半期末を前に、実需や投資家、短期筋など幅広い向きが持ち高調整的なドル買いに動き、一時3週間ぶり高値となる150円後半まで上昇した。
きょうは実需の売買が集中する5・10日で、ドルは朝方の150円半ばから買いが先行。150.95円まで一時上昇し、今月3日以来の高値を付けた。「ドルを買い遅れた輸入企業などが手当てに動いた」(外銀関係者)という。
期末が近づき、グローバル投資家の持ち高調整に伴う売買が、ドル買いに傾いている との見方も支えとなった。今月末の調整売買がドル買い超になると試算しているバークレ イズでは「米国でスタグフレーション懸念が高まり、金融環境が引き締まってきた。大幅 な株価の下落も、強いドル買いシグナルにつながっている」(ストラテジストのシェリル ・ドン氏)としている。
短期筋もそうした買いに追随した。「ドルが150円台まで持ち直したことで、テクニカル的には年初来の下落局面がいったん終了した形となった。米関税政策の行方をにらみつつ、目先は150円前後でレンジを形成する展開になるのではないか」(トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏)という。
トランプ米大統領は24日、自動車に対する関税を近く発表する考えを示した。しかし、4月2日に予定していた関税の一部は同日に発表しない可能性を示唆したうえ、一部の国については減免する可能性があるとも発言するなど、米国の関税政策は混とんとした情勢となっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 150.43/150.44 1.0802/1.0804 162.51/162.52
午前9時現在 150.78/150.79 1.0801/1.0804 162.88/162.89
NY午後5時 150.69/150.71 1.0800/1.0802 162.76/162.79