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NY外為市場=ドルが対円・ユーロで上昇、米関税巡り楽観的な見方広がる

2025年03月25日(火)06時07分

ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロに対し数週間ぶりの高値を付けた。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロに対し数週間ぶりの高値を付けた。朝方発表された米総合購買担当者景気指数(PMI)の上昇や、トランプ大統領が関税を巡り柔軟に対応する可能性を示唆する報道が材料視された。

米S&Pグローバルが24日発表した3月の米総合PMI速報値は53.5と、前月の51.6から上昇した。

ブルームバーグなどが政府高官の情報として報じたところによると、トランプ政権による相互関税は予定通り4月2日に実施される可能性が高いものの、自動車など特定の産業を対象とした関税については同日に見送られる見通し。ただ、状況は流動的で最終決定は下されていないという。

トランプ大統領はまた、自動車、アルミニウム、医薬品に対する関税措置を「極めて近い将来」に発表すると述べた。

コーペイのチーフ首席市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「来週発表の米関税が懸念されていたほど極端ではないとの期待から、慎重ながらも楽観的な見方が広がっている」と指摘。同時に「主要貿易相手国からの報復を引き起こす公算が大きく、そうなれば米国および世界経済に打撃を与え、為替市場でさらなる混乱が広がるだろう。そのためトレーダーは大きなポジションを取ることを避けている。ボラティリティーは高止まりする可能性がある」と述べた。

終盤の取引で、ドル/円は0.82%高の150.54円。一時、3日以来の高値となる150.75円を付けた。

ユーロ/ドルは7日以来の安値となる1.078ドルを付けた後、0.09%安の1.0804ドルで推移した。

3月のユーロ圏のHCOB総合PMI速報値は7カ月ぶりの高水準に上昇した。主要産業であるサービス業が減速したものの、製造業の低迷が和らぎ、全体として拡大基調を維持した。

リスク選好度が高まる中、暗号資産(仮想通貨)のビットコインも7日以来の高値となる8万8772ドルを付けた。

ポンドは0.04%高の1.292ドル。リーブス英財務相は今週、春季財政報告を行う。

また、トルコリラは小幅安の1ドル=38リラ近辺。トルコの裁判所は23日、警察が汚職容疑などで拘束したイスタンブールのイマモール市長について、正式な裁判開始前に刑務所へ収監することを決定した。

ドル/円 NY終値 150.69/150.72

始値 149.59

高値 150.75

安値 149.61

ユーロ/ドル NY終値 1.0800/1.0802

始値 1.0847

高値 1.0849

安値 1.0782

ロイター
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