JPモルガン、ダイレクトレンディング向けに追加で500億ドル確保へ
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2月24日、米金融大手JPモルガン・チェースはダイレクトレンディングを推進するため、さらに500億ドルを確保すると表明した。写真は同社のロゴ。2023年3月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Caitlin Ochs)
[24日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースは24日、ダイレクトレンディングを推進するため、さらに500億ドルを確保すると表明した。急成長するプライベートクレジット市場で足場を固める。
JPモルガン、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどの伝統的な金融機関は、プライベートエクイティ(PE)が大きな存在感を示すプライベートクレジット市場でシェア拡大を狙っている。
ムーディーズによると、同市場は2028年までに3兆ドルに拡大する見通し。
JPモルガンは21年以降、100件以上のプライベートクレジット取引にすでに100億ドル以上を投じている。また、多くの共同融資パートナーと提携し、さらに150億ドル近くをプライベートクレジット市場に投じた。
銀行が投資会社と組んでプライベートクレジット市場に参入するケースも増えている。シティは昨年、アポロと250億ドル規模の提携を発表。ウェルズ・ファーゴも23年、センターブリッジ・パートナーズと50億ドル規模のダイレクトレンディング・ファンドの立ち上げで合意した。