米アンソロピックが35億ドル調達へ、企業価値615億ドル目指す＝関係者

[２４日 ロイター] - 対話型生成人工知能（ＡＩ）「クロード」を開発した米新興企業アンソロピックは、最新の資金調達ラウンドで３５億ドルを確保し、企業価値を６１５億ドルへ引き上げることを目指している。事情に詳しい２人の関係者が２４日、ロイターに明かした。

調達規模は、ロイターが１月に報じた２０億ドルを上回る見通しだ。

関係者の話によると、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズやゼネラル・カタリスト、ベッセマー・ベンチャー・パートナーズといったベンチャーキャピタル（ＶＣ）企業が出資する可能性がある。

有力ＶＣ企業はＡＩ関連新興企業への投資を急ピッチで進めており、米国で昨年集めた資金の半分近くをこうした企業に振り向けた。

低コストで高性能ＡＩモデルを開発したとされる中国企業ディープシークの出現にもかかわらず、アンソロピックを巡る今回の動きは投資家の間で米国のＡＩ新興企業の魅力が薄れていないことを示した。

メンロー・ベンチャーズ主導で昨年実施されたアンソロピックの資金調達ラウンドでは、企業価値を約１８０億ドルと算定していた。