中国首相、的を絞った景気刺激策に意欲 消費促進に重点
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中国の李強首相(写真)は20日、国内経済の下支えに向けて「消費促進のため、より一層の努力とより的を絞った対策が必要だ」と述べ、効果的な景気刺激策をまとめることに意欲を示した。2024年12月撮影(2025年 ロイター/Shubing Wang)
[北京 20日 ロイター] - 中国の李強首相は20日、国内経済の下支えに向けて「消費促進のため、より一層の努力とより的を絞った対策が必要だ」と述べ、効果的な景気刺激策をまとめることに意欲を示した。李氏が主宰した会合での発言として国営の中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。 中国経済は、不動産危機や米国のさらなる関税引き上げの可能性に直面し、家計支出が圧迫されている。中国指導部は、家計収入を増やし、消費を押し上げていく方針を掲げている。 李氏は「消費促進は、内需拡大や経済の安定的成長に重要だ。中長期的な発展モデルを転換するための主要な手段でもある」とも述べ、消費により重点を置くと言及した。 第2次トランプ米政権の関税措置により中国の輸出に不透明感が高まる中、市場関係者らは、3月の全国人民代表大会(全人代)開催に合わせてさらなる景気刺激策が発表されるかどうかに注目している。 これまでの消費促進を目指した最大の政策措置は、2024年に始まった家電などの買い換え促進策で、25年に入って対象品目が追加されている。