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農中、24年度は1.9兆円程度の赤字見込み 25年度黒字回復へ
2025年02月20日(木)16時48分
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2月20日、農林中央金庫は決算を発表し、2024年度通期は1兆9000億円の純損失を見込んでいると明らかにした。写真は円紙幣。2022年9月撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
Miho Uranaka
[東京 20日 ロイター] - 農林中央金庫は20日、決算を発表し、2024年度通期は1兆9000億円の純損失を見込んでいると明らかにした。新規投融資や日銀の利上げなどを背景に、25年度は300億ー700億円程度の黒字へ回復する見通しとした。
奥和登理事長が3月末で辞任する人事も発表。赤字の責任を明確にする。後任には財務の立て直しを指揮している北林太郎常務執行役員が昇格する。奥氏は、「増資が完了し格付けを何とか維持することができた。金利上昇も収まる中、売却コストを抑えながら、低利回り資産を処分し、来年度以降の黒字がしっかりと見通せるようになった」と述べ、「果たすべき職責は全うできた」との認識を示した。
奥氏は北林氏について「若さとフレッシュさ、判断の速さ、国内外で高いコミュニケーション能力を持つという3点を評価した」と説明。役員体制の、大幅な若返りを推進し、再起を図るという。