上院共和、独自の予算決議案採決へ トランプ氏は下院案支持

米共和党のスーン上院院内総務は１９日、２０２５会計年度予算決議案について、上院案を２０日の採決にかける方針を示した。写真は１９日、記者団に話すスーン氏。（２０２５年　ロイター／Kent Nishimura）

［ワシントン　１９日　ロイター］ - 米共和党のスーン上院院内総務は１９日、２０２５会計年度予算決議案について、上院案を２０日の採決にかける方針を示した。トランプ米大統領は、「トランプ減税」の延長を盛り込んだ、より規模の大きい下院案を支持している。

スーン氏はこの日、バンス副大統領や党の上院議員と面会した。その後、記者団に上院案を推進する方針を示した。

「１つの法案であろうと２つの法案であろうと、最終的には大統領の目的が達成される」と述べ、２０日には上院案を採決するとの見通しを示した。

３４００億ドルの上院案は、国境警備強化、不法入国移民の強制送還、エネルギー規制緩和、軍事費増額などを盛り込む。一方、下院案は、上院案にある措置とともに４兆５０００億ドルの減税を盛り込む。

上院民主党は長期戦で抵抗する構え。シューマー院内総務は「（予算決議案は）トランプ氏の仲間の富裕層に減税の道を開く悪質な隠れみのだ」と批判した。