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25年度に賃上げする企業61.9%、ベア実施は過去最高=帝国データ調査

2025年02月20日(木)12時48分

 2月20日、帝国データバンクが発表した「賃金動向に関する企業の意識調査」の結果によると、2025年度は企業の61.9%が定期昇給以外の賃上げを見込み、そのうちベースアップ(ベア)を実施する企業が56.1%と過去最高を更新した。写真は都内で2021年1月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] - 帝国データバンクが20日発表した「賃金動向に関する企業の意識調査」の結果によると、2025年度は企業の61.9%が定期昇給以外の賃上げを見込み、そのうちベースアップ(ベア)を実施する企業が56.1%と過去最高を更新した。

調査期間は1月20─31日。調査対象は全国2万6765社で、有効回答は1万1014社。賃金に関する調査は2006年1月以降毎年実施し、今回で20回目。

正社員の賃金改善(ベースアップや賞与、一時金の引き上げ)が「ある」と見込む企業は61.9%となり、調査開始以来初めて6割を超えた。一方、「ない」とする企業は13.3%と過去最低を更新した。

賃金改善の具体的な内容では、ベアが56.1%(前年比2.5ポイント増)、「賞与(一時金)」が27.4%(同0.3ポイント減)。同社は「ベアによって賃上げを進めようとする企業が2年連続で半数を超えており、恒常的な所得の底上げによる個人消費の拡大に向けた流れに進みつつある」としている。

25年度の総人件費は24年度に比べて平均4.50%増(大企業が平均4.65%増、中小企業が平均4.47%増)を見込む。従業員の給与は総人件費の伸び率と同程度の平均4.50%増(それぞれ平均4.65%増、平均4.48%増)、賞与は平均4.44%(それぞれ平均4.63%、平均4.43%)と試算した。

ロイター
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