リオ・ティント、昨年決算の基調的利益は5年ぶり低水準

2月19日、英豪資源大手リオ・ティントが発表した2024年通期決算は基調的利益が108億7000万ドルと、5年ぶりの低水準となった。写真は、イベントで掲示された同社ロゴ。2023年3月、トロントで撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
[19日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントが19日発表した2024年通期決算は基調的利益が108億7000万ドルと、5年ぶりの低水準となった。ビジブル・アルファによる市場予想の110億ドルを下回り、中国の不動産部門の需要低迷と港湾在庫の高止まりを受けて鉄鉱石価格が下落したことが業績を押し下げた。
前年は117億6000万ドル。
リオの鉄鉱石の1トン当たり平均価格は前年比で10%下落し、鉄鉱石部門の基調的営業利益は19%減った。一方、アルミニウム部門の基調的営業利益は61%伸びた。
銅部門の基調的営業利益も75%増。モンゴルのオユトルゴイ鉱山の操業開始や、チリのエスコンディーダ鉱山での産出好調、米西部ユタ州のケネコット鉱山での製錬再開が寄与した。
期末配当金は1株当たり2.25ドルと、前年の2.58ドルを下回った。通年では1株当たり4.02ドルで、19年以来5年ぶりの低水準となった。
リオは、オーストラリア西海岸を今年襲った熱帯低気圧による鉄鉱石の出荷減が1300万トンに上ると予想している。
また、ピルバラ鉄鉱石の25年通期の単価見通しは1トン当たり23―24.5ドルと、前年の23ドルをやや上回ると見込んだ。