午後3時のドルは152円前後へ小幅上昇、米金利と豪ドルが堅調支える
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2月18日、午後3時のドル/円は前日東京市場の午後5時時点から小幅ドル高/円安の152円ちょうど付近で取引されている。写真は米ドル紙幣。2009年11月、米コロラド州ウェストミンスターで撮影(2025年 ロイター/Rick Wilking)
Shinji Kitamura
[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から、小幅ドル高/円安の152円ちょうど付近で取引されている。休場明けの米10年債利回りがアジア時間の取引で上昇したことに加え、4年ぶりに利下げを実施したオーストラリア準備銀行(中央銀行)が発表した声明がタカ派的との見方から、豪ドル高/円安が進行したことなどが手掛かりとなった。
米休場明けのドル/円は朝方、予想を上回る国内総生産(GDP)で円が買われた前日の流れを引き継ぐ形で円買いが先行。午前9時前に一時151.23円まで下落し、2月7日につけた年初来安値150.93円に迫った。
仲値公示にかけて売買が活発になると、ドルは次第に反転した。アジア市場で米10年債利回りが4.51%付近へ上昇したことがドルを支えた一方、対円で最近の取引レンジ下限となる151円前半まで下落したことで、短期筋が買い戻しに動いたという。
「トランプ米大統領の発言などで値が振れやすい相場展開が続いているため、多少変動するとすぐに手仕舞いの反対売買に動く向きが少なくない」(FX会社関係者)との指摘が多く聞かれた。
豪中銀が昼過ぎに公表した声明がタカ派的と受け止められ、豪ドルが一時96円後半へ上昇したことも、円売り圧力の高まりを通じてドル/円を支えた。ドルは午後2時過ぎに152円前半まで切り返した。
声明で「理事会はさらなる政策緩和の見通しについて引き続き慎重だ」などと表明した。
その後、ブロック中銀総裁が会見で、追加利下げにはインフレ抑制のさらなる進展が必要との見方を示すと、豪ドル買いは失速し、ドルも151円後半へ反落した。
ウエストパック銀行チーフエコノミストのルーシー・エリス氏は、中銀が物価見通しを下方修正したことを指摘したうえで、4月の利下げは見送られるものの「5月と8月、11月に追加利下げが行われるとの見方に変わりはない」としている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 151.99/152.03 1.0454/1.0456 158.92/158.93
午前9時現在 151.43/151.45 1.0482/1.0487 158.78/158.79
17日午後5時 151.87/151.89 1.0482/1.0484 159.20/159.24