武藤経産相「大胆な投資行うと聞いていた」、日鉄から日米首脳会談前に

武藤容治経産相(写真)は18日午前の衆議院予算委員会で、今月7日の日米首脳会談で議題となり注目された日本製鉄の米鉄鋼大手USスチール買収について、日鉄から事前に「単なる買収とみているのではなく、大胆な投資を行う」と聞いていたと明らかにした。2024年10月、東京の首相官邸で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Nobuhiro Kubo
[東京 18日 ロイター] - 武藤容治経産相は18日午前の衆議院予算委員会で、今月7日の日米首脳会談で議題となり注目された日本製鉄の米鉄鋼大手USスチール買収について、日鉄から事前に「単なる買収とみているのではなく、大胆な投資を行う」と聞いていたと明らかにした。今井雅人委員(立憲)への答弁。
武藤氏は、首脳会談前に日鉄との間で事前調整をしていたかどうかを問われ、「単なる買収とみているのではなく、大胆な投資を行うことで米国や世界が認める優れた製品の生産を行い、日米のウィン・ウィンとなるような提案を行うと事前に聞いていた」と語った。
トランプ大統領と石破茂首相は首脳会談で、USスチールを巡る日鉄の計画について「買収」ではなく「投資」するとの認識で一致した。その後に日本政府は「日本製鉄はこれまでと異なる大胆な提案を検討していると承知している」(林芳正官房長官)と説明してきたが、ブルームバーグは15日、日鉄とUSスチールは両首脳の発言を事前に知らされていなかったと報じた。