米フィラデルフィア連銀総裁、経済に楽観的 金利据え置きを支持
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米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は米経済の現状について楽観的な見方を示し、現時点で金利政策を変更する理由はないと述べた。2022年6月撮影(2025年 ロイター/Sarah Silbiger)
Michael S. Derby
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は米経済の現状について楽観的な見方を示し、現時点で金利政策を変更する理由はないと述べた。
同総裁はバハマのナッソーでの演説で「現在のデータは、米国経済が引き続き力強く機能している様子を示している」と指摘。インフレ率は依然として高いが、「底堅い」成長とバランスの取れた雇用市場を背景に、時間の経過とともに緩和する見込みだとし、「これらは政策金利を据え置く十分な理由だ」と述べた。
インフレ圧力は今後数年で引き続き弱まり、目標の2%に戻ると予想。「具体的な日程については約束しないが、インフレは引き続き下降傾向にあり、政策金利は長期的には低下すると楽観視している」と述べた。
トランプ大統領の関税・移民政策関連を巡っては「新たな経済政策や優先事項がインフレにどのような影響を与えるのか、まだ全くわからない」と述べるにとどめた。