日経平均は反発、材料難から方向性を欠き小動き
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2月17日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比24円82銭高の3万9714円25銭と反発して取引を終えた。写真は2024年2月、都内の株価ボード前で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Fumiya Mizuno
[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比24円82銭高の3万9714円25銭と反発して取引を終えた。米国の関税政策への警戒感や為替の円高方向の動きから輸出株を中心に売られ、序盤に一時128円20銭安の3万9021円23銭まで下落。その後は好業績銘柄への物色下支えとなり堅調に推移したが、材料難から方向性を欠き大引けまで小動きに終始した。
朝方発表の2024年10─12月期の国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上振れ、国内金利が上昇しドル/円が円高方向の動きとなったため、自動車など輸出関連株が売られ軟調な取引で始まった。その後は模様眺めとなり、一進一退の展開。米国株式市場がプレジデント・デーで休場であることも見送り要因となった。
市場では「前週で決算発表シーズンが一巡したことで、目に見えるわかりやすい手がかり材料がなくなり、動きにくくなった」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との指摘もあった。
日経平均は25日移動平均線を若干上回る水準にあることを踏まえ「テクニカル面でも、長く続く3万8000円─4万円のレンジの真ん中で推移しているため、投資家も動きが取りにくい」(国内証券ストラテジスト)という。
TOPIXは0.28%高の2766.90ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.28%高の1424.19ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆8258億4600万円だった。
個別では、指数寄与度の大きいソフトバンクグループ、ファーストリテイリングがしっかり。東京エレクトロン、トヨタ自動車はさえない。
東証33業種では、値上がりはゴム製品、石油・石炭製品、その他製品など17業種、値下がりは鉱業、精密機器、輸送用機器など16業種だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.65%高の681.46ポイントと、上昇した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが589銘柄(35%)、値下がりは1000銘柄(60%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39174.25 24.82 39094.09 39,021.23─39,238.75
TOPIX 2766.90 7.69 2756.51 2,753.63─2,772.23
プライム指数 1424.19 3.96 1418.67 1,417.59─1,426.92
スタンダード指数 1300.16 0.45 1301 1,299.81─1,304.86
グロース指数 873.07 4.37 869.86 869.37─882.63
グロース250指数 681.46 4.4 678.32 677.86─690.25
東証出来高(万株) 187863 東証売買代金(億円) 43941.19