NY外為市場=ドル下落、米「相互関税」は即時発動せず
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終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。トランプ米大統領が発表した「相互関税」が直ちには発動されないとの報が材料視された。
主要通貨に対するドル指数は0.61%安の107.25と、1月27日以来の安値を付けた。
円は対ドルで1.05%高の1ドル=152.8円となった。
ホワイトハウス当局者は記者会見で、相互関税は13日に発動されないとし、トランプ政権の通商・経済チームが各国の関税措置や貿易関係を精査した上で、数週間以内に発動される可能性があると述べた。
スタンダード・チャータード銀行(ニューヨーク)のグローバルG10為替部門の責任者、スティーブ・イングランダー氏は、相互関税が即時に発動されなかったことで市場に安心感が広がっているようだと述べた。
米労働省が発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比、前月比とも伸びが予想を上回った。ただ、PPIと1月の消費者物価指数(CPI)のデータからアナリストが推定する1月の個人消費支出(PCE)インフレ率は前年同月比で2.6%または2.7%上昇と、12月の2.8%から伸びが鈍化するとみられる。
市場が織り込む連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ幅は計約33ベーシスポイント(bp)。PPI発表前は29bp、12日のCPI発表前は37bpだった。
ロシアとウクライナが和平合意に達する可能性があるとの観測から、ユーロのほか、スイスフラン、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネなどの欧州通貨が上昇。
ユーロは0.58%高の1.0442ドル。取引序盤で一時、1.0446ドルと1月30日以来の高値を付けた。
ポンドは0.8%高の1.2541ドルとなった。
英国立統計局(ONS)が発表した2024年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.1%増と、予想外のプラス成長となった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.01%安の9万5716.98ドル。
ドル/円 NY午後4時 152.74/152.75
始値 153.84
高値 154.00
安値 152.71
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0461/1.0463
始値 1.0403
高値 1.0465
安値 1.0374