FRB利下げ、9月まで見送り観測高まる PCEは伸び鈍化予想
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13日の市場では、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の引き下げを9月まで見送る可能性が高いとの観測が高まった。2013年7月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
Ann Saphir
[13日 ロイター] - 13日の市場では、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の引き下げを9月まで見送る可能性が高いとの観測が高まった。朝方発表された経済指標から、インフレ高止まりや労働市場の健全性が示唆された。
米労働省が発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比3.5%上昇した。伸びは前月の3.3%から加速し、インフレ加速が裏付けられたほか、労働省発表の1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から小幅に減少し、2月初めの労働市場が安定していたことが示唆された。
それでも、PPIと12日発表の1月の消費者物価指数(CPI)のデータからアナリストが推定する1月の個人消費支出(PCE)インフレ率は前年同月比で2.6%または2.7%上昇と、12月の2.8%から伸びが鈍化するとみられる。
パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームズ氏も、「FRBは依然として、インフレ目標2%への回帰の取り組みが進んでいると断言できる」と同様の見方を示した。
金融市場もこの見方を反映し、FRBが7月会合で利下げを実施する確率はほぼ五分五分と、以前の約40%から上昇。ただそれでも、9月利下げの可能性の方が依然高いとみられている。