ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは154円前半で上昇一服、ユーロ半月ぶり高値

2025年02月13日(木)16時05分

 2月13日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の154円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 13日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の154円前半で取引されている。前日海外市場で急上昇したドルは、1週間ぶり高値圏となる154円台で売買が交錯した。

一方、ウクライナ停戦合意への期待感などから、ユーロが一時161円台を付け、半月ぶり高値を更新した。

東京市場のドルは154円前半から半ばで売買が交錯した。米金利がアジア時間の取引で緩やかに低下したこともあり、ドルは高値圏で戻り売りが先行。もみ合いが続き、午後3時過ぎには一時154円台を割り込む場面もあった。

ドルは前日に米国で発表された消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、前日海外市場で154円後半まで2.3円上昇した。

もっとも市場では、世界経済に大きな影響を与えかねない米関税政策の行方が、当面最大の焦点との見方が大勢。課税の対象範囲や税率、期間などの詳細が不明な現状、影響の見極めは困難で「ドルは当面148ー158円を中心に、方向感のない展開が続く。10円程度の値幅で、ニュースが出るたびに行き来する相場になる」(ソニーフィナンシャルグループのチーフアナリスト、尾河真樹氏)と予想する声が聞かれた。

ドル/円が一進一退を続ける中、ウクライナの停戦合意期待が手掛かりとなったユーロは堅調で、対ドルでも一時1.04ドル半ばと1週間ぶり高値を付けた。

停戦期待の買いは中東欧通貨にも広がっており、ポーランドズロチが対ユーロで7年ぶり高値を更新したほか、ハンガリーフォリントも対米ドルで3カ月ぶり高値を付けた。

報道によると、バンス米副大統領とルビオ国務長官は14日、ドイツのミュンヘンでゼレンスキー大統領と会談する予定。停戦合意はユーロ圏をはじめとする近隣諸国経済に好材料と受け止められているが「合意によってロシアへの制裁が解除されれば、原油供給が再開し原油安が一段と進む可能性がある」(外銀関係者)ことの影響を懸念する見方もあった。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.15/154.19 1.0434/1.0436 160.87/160.88

午前9時現在 154.23/154.24 1.0392/1.0393 160.28/160.30

NY午後5時 154.41/154.43 1.0382/1.0383 160.32/160.35

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

業績低迷に歯止めかけ混乱収束が喫緊の役割=日産社長

ビジネス

中国人民銀行、適切な時期に金融政策調整へ 景気下支

ワールド

米ロ双方にウクライナ戦争終結に向けた政治的意思=ロ

ワールド

ハマス、ガザ停戦合意の崩壊望まず 脅しは役に立たな
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザ所有
特集:ガザ所有
2025年2月18日号(2/12発売)

和平実現のためトランプがぶち上げた驚愕の「リゾート化」計画が現実に?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景から削減議論まで、7つの疑問に回答
  • 3
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観察方法や特徴を紹介
  • 4
    フェイク動画でUSAIDを攻撃...Xで拡散される「ロシア…
  • 5
    【クイズ】今日は満月...2月の満月が「スノームーン…
  • 6
    【クイズ】アメリカで「最も危険な都市」はどこ?
  • 7
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 8
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 9
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 10
    暗殺犯オズワルドのハンドラーだったとされるCIA工作…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 3
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮兵が拘束される衝撃シーン ウクライナ報道機関が公開
  • 4
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 5
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 6
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 9
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 10
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中