ニュース速報
ビジネス

米AMD、第1四半期にデータセンター事業が減収へ 株価10%安

2025年02月05日(水)10時01分

米半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)は2月4日、第1・四半期の売上高が約71億ドル(プラスマイナス3億ドル)になるとの見通しを示した。2023年3月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

By Max A. Cherney, Stephen Nellis, Arsheeya Bajwa

[4日 ロイター] - 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は4日、第1・四半期の売上高が約71億ドル(プラスマイナス3億ドル)になるとの見通しを示した。AI(人工知能)チップに対する強い需要を背景にアナリスト予想の69億9000万ドルを上回った。

ただ、AI分野の強力なライバルであるエヌビディアに迫ると期待していた投資家の失望を誘い、AMDの株価は引け後の時間外取引で約10%安。昨年はエヌビディア株が171%超上昇したのとは対照的に約18%下落した。

2024年第4・四半期のAIチップを含むデータセンター事業売上高は39億ドルと、コンセンサス予想の41億5000万ドルを下回った。

24年のAIチップ売上高は50億ドルを超えたという。

第4・四半期の1株当たり調整後利益は1.09ドルで、市場予想の1.08ドルを上回った。売上高は76億6000万ドルと、こちらも市場予想の75億3000万ドルを上回った。

AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、第1・四半期のデータセンター事業売上高について、自社全体の売上高が減少すると見込まれるのと同様、前四半期比で約7%減少すると予測。AIチップに関する予測は避けたが、今後2年程度で「数百億ドル」の売上を見込んでいると述べた。

サミット・インサイトのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「AMDのAI向け画像処理装置(GPU)はおそらく投資家の期待に応えていない。われわれはエヌビディアが性能と価値においてAMDに対して差を広げていると引き続き考えている」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ハマス幹部「トランプ政権と協議の用意」=ロシア通信

ワールド

米との関税協議、1カ月は十分過ぎる猶予=メキシコ経

ビジネス

新NISAで読売株価指数の活用検討を=自民議連で岸

ビジネス

ホンダ・日産の株価急上昇、需給巡る思惑先行 破談報
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 6
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 7
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    メキシコ大統領の外交手腕に脚光...「トランプ関税」…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 10
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中