ニュース速報
ビジネス

ECB、景気支援に利下げ継続 夏までに物価目標達成=仏中銀総裁

2025年02月01日(土)02時16分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は31日、ユーロ圏のインフレ率は今夏までにECBが目標とする2%に戻るとの見方を示し、ECBは景気を支援するため利下げを継続する可能性があると述べた。(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[フランクフルト 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は31日、ユーロ圏のインフレ率は今夏までにECBが目標とする2%に戻るとの見方を示し、ECBは景気を支援するため利下げを継続する可能性があると述べた。

ビルロワドガロー総裁はロンドンで開かれたシンクタンクOMFIFの会合で「夏までに(ユーロ圏の)インフレ率は目標の2%近辺で持続的に推移するようになる」とし、「金融政策の方向性は明確だ。制約的な政策から中立的な政策に向かう」と述べた。

同時に、具体的な利下げペースについては「機動的な現実主義」をもって判断していくとの考えを示した。

ECBは30日に開いた理事会で0.25%ポイントの利下げを決定。利下げは4会合連続で、昨年6月以降で5回目。持続的なインフレよりも経済成長の低迷が大きく懸念される中、一段の金融緩和の可能性を排除しなかった。

ECBの主要政策金利である中銀預金金利は現在2.75%。市場では、ECBは年内にあと3回の利下げを実施し、中銀預金金利を年末までに2%に引き下げると予想されている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格、12月+2.6%に加速 FRB利下げ

ビジネス

米PCE価格、12月+2.6%に加速 FRB利下げ

ビジネス

米シカゴ連銀総裁、インフレ進展に安心感 政策不確実

ビジネス

ECB、景気支援に利下げ継続 夏までに物価目標達成
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌の育て方【最新研究】
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 6
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 7
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 8
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 9
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 10
    「全員くたばれ」キスを阻んで話題...メラニア夫人の…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中