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エヌビディア株、欧州市場で上昇 ナスダック先物も堅調

2025年01月29日(水)19時16分

米半導体大手エヌビディアの株価が29日の欧州株式市場で上昇している。(2025 ロイター/Dado Ruvic/Illustrationo/File Photo)

Amanda Cooper Harry Robertson

[ロンドン/ミラノ 29日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアの株価が29日の欧州株式市場で上昇している。中国の低コスト生成人工知能(AI)の台頭による急落から一段と持ち直す動きとなっている。

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLの新規受注が予想を上回ったことを受けて同社の株価が11%急上昇し、欧州のテクノロジー株が連れ高となった。

エヌビディアのフランクフルト上場株は2%高となっている。28日の米市場では8.9%上昇した。

中国の新興企業ディープシークが低コストのAIモデルを公表したことにより、27日はAI関連株が総崩れとなった。エヌビディアは17%下落した。

29日午前の欧州市場でナスダック先物が0.4%上昇しており、ナスダック指数の上昇を示唆した。

欧州テクノロジー株指数は4.5%高と、1日の上げ幅としては1年ぶりの大きさとなる勢い。大部分はASMLによるものだが、半導体メーカーのBEセミコンダクターとASMインターナショナルも6-7%上昇している。

エドモンド・ドロスチャイルド・アセット・マネジメントの株式部門共同責任者、ジャックオーレリアン・マルシロー氏は、エヌビディアは単独で事業を展開しているわけではないと指摘。原子力や産業機器、自社のサプライヤーなどの関連企業を持ち、これらの企業の時価総額は10兆ドルを超えると述べた。

ペッパーストーンのストラテジスト、クリス・ウェストン氏は「ディープシークの技術革新がAIの設備投資サイクルに大きな影響を与える公算は小さいと市場は判断している。むしろ、グラフィックス処理装置(GPU)の新たな需要が生まれる可能性さえある」との見方を示した。

ロイター
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