世界EV・PHV販売、25年は17%増の2000万台超へ=調査会社
1月28日、英調査会社ロー・モーションは、完全電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の2025年の世界販売台数は少なくとも前年比17%増加して2000万台を超えるとの予想を公表した。写真は駐車場で充電するEV。スペインのビルバオで昨年12月撮影(2025 ロイター/Vincent West)
[28日 ロイター] - 英調査会社ロー・モーションは28日、完全電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の2025年の世界販売台数は少なくとも前年比17%増加して2000万台を超えるとの予想を公表した。新車への買い換えを促す中国の補助金制度延長が追い風になるという。
ロー・モーションのリサーチ部門の責任者、イオーラ・ヒューズ氏は、欧州では二酸化炭素(CO2)排出量目標が施行されたり、より安価なモデルが発売されるのに伴って販売は増加に転じるが、ペースはなお2023年よりも遅いとみている。
欧州がEV普及に向けて新たな目標を導入し、中国が補助金制度を延長する一方、米国はトランプ政権の下で電動化目標が後退。自動車メーカーは2025年を変革の年とみている。
ロー・モーションは中国における25年のEV販売について、補助金の延長によって伸びが従来予想の17%増を上回り、市場で優位性を高めると予測した。24年の販売台数は過去最高となる40%増の1100万台だった。
中国製EVは24年に中南米での市場シェアが80%を超え、アジア太平洋地域と新興市場で成長を続けると予想。欧州での販売台数は昨年の300万台から15%増を見込んだ。
米国での販売台数の伸びは16%と予想し、トランプ大統領の政策変更による影響は限定的とみている。ただ、長期的には影響があり、最悪のケースでは40年までにEV電池需要が47%減少する恐れがあるとの見方を示した。
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