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デジタルユーロの導入必要 米の仮想通貨推進に対抗=ECB高官

2025年01月27日(月)07時56分

1月24日、欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専任理事はトランプ米大統領が米ドルに連動する暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の利用を推進していることに対抗し、ユーロ圏でもデジタルユーロの導入が必要だと主張した。フランクフルトのECB本部で2024年7月撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch)

[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専任理事は24日、トランプ米大統領が米ドルに連動する暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の利用を推進していることに対抗し、ユーロ圏でもデジタルユーロの導入が必要だと主張した。

トランプ氏は23日に署名した大統領令で、広範な暗号資産戦略の一環として「合法で正規のドルに裏付けられたステーブルコインの発展と成長を世界中で促進する」と言明した。

チポローネ氏は、トランプ氏による世界的な暗号資産推進で顧客の銀行離れが一段と進み、ECBも独自のデジタル通貨を発行せざるを得なくなる可能性が高いと指摘した。

デジタルユーロは、ECBの保証するデジタルウォレットを通じてやりとりされ、銀行などの企業が運営する。口座を持たない人でも支払いを行うことができる。保有額は数千ユーロに制限される公算が大きく、利息は生じない。

一方、銀行業界は、顧客が現金の一部をECBの保証する安全なデジタルウォレットに移すことで、資金が流出するのではないかと懸念を示している。

ロイター
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