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午後3時のドルは155円前半に下落、日銀決定「タカ派的」と受け止め

2025年01月24日(金)15時34分

 1月24日 午後3時のドルは155円前半と、前日のニューヨーク市場終盤からドル安/円高の水準で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドルは155円前半と、前日のニューヨーク市場終盤からドル安/円高の水準で取引されている。日銀は金融政策決定会合で事前予想通り利上げを決定。展望リポートで物価見通しも引き上げ、「タカ派的」との受け止めが広がった。

朝方は156円近辺で推移していたドル/円は午前中、中国の関税を巡るトランプ米大統領の発言をきっかけに下げが加速。日銀の金融政策決定会合の結果発表直前に156円を割り込み、日銀の決定を受けてさらに155円割れ目前まで下げ幅を広げた。

利上げ自体は市場の予想通りで、注目は午後3時半に予定される植田和男総裁の会見に移っている。あおぞら銀行の諸我晃チーフ・マーケット・ストラテジストは、実質金利はマイナスでまだ緩和度合いの調整の段階にあり、「ポイントは実質金利をプラスに転換させる本格的な引き締めに入るタイミングがいつになるか」だとして、会見などで手掛かりに注目しているとした。

三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは、物価見通しの上方修正のほか、為替円安などの輸入物価の影響に言及している点に着目。「警戒度がどの程度なのか、円安だけでなくインフレも警戒しているなら次の利上げの織り込みが進む」と語った。

日銀は24日公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、2024年度の消費者物価指数(生鮮食品除く、コアCPI)の前年度比上昇率の見通しを2.7%とし、前回の2.5%から上方修正した。25年度も1.9%から2.4%に、26年度は1.9%から2.0%にそれぞれ引き上げた。

トランプ大統領は米国時間の23日、米FOXニュースが放送したインタビューで、中国の習近平国家主席との最近の電話会談に触れ、中国との貿易不均衡を巡る「合意は可能」との見方を示し、関税は「できればやりたくない」と述べた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 155.35/155.37 1.0450/1.0452 162.36/162.38

午前9時現在 156.12/156.13 1.0415/1.0417 162.63/162.64

NY午後5時 156.05/156.06 1.0415/1.0418 162.52/162.55

ロイター
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