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トランプ氏の製造業本国回帰戦略、ECB総裁が実効性疑問視
2025年01月22日(水)18時11分
1月22日、 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁(写真)は貿易障壁を強化することで製造業を自国に呼び戻すというトランプ米大統領の戦略は、米経済がすでにフル稼働に近い状態であることを考えると疑問を感じると述べた。フランクフルトで12月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は22日、貿易障壁を強化することで製造業を自国に呼び戻すというトランプ米大統領の戦略は、米経済がすでにフル稼働に近い状態であることを考えると疑問を感じると述べた。世界経済フォーラム年次総会が開催されているダボスでCNBCに述べた。
ラガルド氏は「この代替理論、つまり欧州からの輸入を減らして自国の製造業を強化するという考えは疑問だ。なぜなら米国経済は現在、ほぼ好調(HOT)だからだ」と述べた。失業率が低く、生産能力は限られているため、製造能力を増強するには時間がかかると指摘した。