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米一戸建て住宅着工件数、12月3.3%増 10カ月ぶり高水準

2025年01月18日(土)02時15分

米商務省が17日に発表した12月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.3%増の105万戸となった。2022年9月、米ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)

Lucia Mutikani

[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日に発表した12月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.3%増の105万戸と、2024年2月以来の高水準となった。堅調に増加したものの、住宅ローン金利の上昇と新築住宅の供給過剰により、一段の増加は限定的になるとみられる。

11月の着工件数は101万6000戸と、前回発表の101万1000戸から上方修正された。

新築住宅の売れ残り在庫は2007年後半以来の水準にある。

12月の一戸建ての住宅建設許可件数は1.6%増の99万2000戸となった。

一戸建て住宅の着工件数は地域別では北東部で14.3%、中西部で8.3%、西部で7.1%、それぞれ増加した。南部では横ばいだった。前年比は2.6%減。

5戸以上の集合住宅の着工件数は58.9%増の41万8000戸。

全体の住宅着工件数は15.8%増の149万9000戸と、昨年2月以来の高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は132万戸だった。前年比は4.4%減だった。

集合住宅の建築許可件数は5.8%減の43万7000件。全体の建築許可件数は0.7%減の148万3000件。前年比では3.1%減となった。

来週20日にホワイトハウス復帰を控えるトランプ次期米大統領は、広範な関税案と不法移民送還政策を掲げており、エコノミストらはこれらの政策が建築資材の価格高騰や建設労働者不足につながると警告する。

キャピタル・エコノミクスの北米エコノミスト、トーマス・ライアン氏はこれらを背景に、建設業者が今年後半から26年にかけて新規プロジェクトの着工を控えると予想されることから、着工件数の減少が見込まれるとした。  

ロイター
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