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米国株式市場=上昇、CPI受けインフレ懸念が緩和

2025年01月16日(木)07時22分

 1月15日、米国株式市場は、この日発表された2024年12月の消費者物価指数(CPI)がインフレ懸念をやや和らげる内容となったことを受け、主要株価指数が上昇した。ニューヨークで2022年2月撮影(2025年 ロイター/Caitlin Ochs)

Chuck Mikolajczak

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は、この日発表された2024年12月の消費者物価指数(CPI)がインフレ懸念をやや和らげる内容となったことを受け、主要株価指数が上昇した。

米労働省が発表した12月CPIは前年比2.9%上昇し、伸びは前月の2.7%から加速した。一方で、エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率は3.2%で前月の3.3%から若干鈍化し、物価上昇圧力が緩和されつつある兆候を示唆した。

前日発表の卸売物価指数(PPI)も上昇率は市場予想以下だった。

ウェドブッシュ・セキュリティーズのシニア・バイス・プレジデント、スティーブン・マソッカ氏は、金利上昇懸念が強かったが、CPIとPPIの数字はインフレ再燃懸念を和らげる内容だったとの見方を示した。

主要3株価指数はいずれも昨年11月6日以来の上昇率を記録し、小型株指数であるラッセル2000も1.99%上昇した。

インフレ再燃への警戒から、長期金利の指標である10年債利回りは上昇基調が続いていた。今週初めには14カ月ぶりの高水準の4.809%を記録したが、この日は4.651%まで低下した。

CPIを受け6月の米連邦準備理事会(FRB)会合では少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施されるとの見方が優勢となった。

FRBがこの日公表した全国12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)によると、昨年11月下旬から12月にかけて経済活動は小幅増加し、 トランプ次期政権の政策を巡る影響が懸念される中、雇用は増加し、物価は緩やかに上昇した。

大手銀行の堅調な決算も相場を支援した。JPモルガンは1.97%、ウェルズ・ファーゴは6.69%、それぞれ上昇。ゴールドマン・サックス

イスラエルとイスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの停戦合意も市場の安堵感につながった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄が値下がり銘柄を5.49対1で上回った。ナスダックでも3.19対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は142億6000万株、過去20日間の平均は158億1000万株だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 43221.55 +703.27 +1.65 42927.76 43323.49 42927.76

前営業日終値 42518.28

ナスダック総合 19511.23 +466.84 +2.45 19350.31 19548.90 19299.32

前営業日終値 19044.39

S&P総合500種 5949.91 +107.00 +1.83 5905.21 5960.61 5905.21

前営業日終値 5842.91

ダウ輸送株20種 16439.86 +162.12 +1.00

ダウ公共株15種 988.31 +9.16 +0.94

フィラデルフィア半導体 5153.67 +107.71 +2.13

VIX指数 16.12 -2.59 -13.84

S&P一般消費財 1865.92 +54.61 +3.02

S&P素材 547.84 +4.93 +0.91

S&P工業 1146.05 +7.67 +0.67

S&P主要消費財 833.30 -0.79 -0.09

S&P金融 823.44 +20.69 +2.58

S&P不動産 252.65 +1.11 +0.44

S&Pエネルギー 704.92 +9.69 +1.39

S&Pヘルスケア 1638.33 +3.96 +0.24

S&P通信サービス 348.19 +9.01 +2.66

S&P情報技術 4585.85 +99.74 +2.22

S&P公益事業 390.31 +5.61 +1.46

NYSE出来高 10.78億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 38830 + 440 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 38755 + 365 大阪比

ロイター
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