日経平均は3日続落、ファストリが押し下げ 連休前で手控えも
1月10日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比414円69銭安の3万9190円40銭と3日続落して取引を終えた。写真は2024年2月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比414円69銭安の3万9190円40銭と3日続落して取引を終えた。前日に決算を発表したファーストリテイリングの大幅安が全体を押し下げた。前日の米株市場が休場で手掛かり難となる中、国内の連休前でもあり、手控えも意識された。
日経平均は54円安で寄り付いた後、一時439円安の3万9166円に下げ幅を拡大した。指数への寄与度の高いファストリが前日の決算を経て売りが優勢となり、1銘柄で日経平均を328円押し下げた。ファストリは、中国での苦戦が嫌気されたほか、いったん材料の出尽くしも意識された。
もっとも、市場では全体相場について「昨日売られた半導体関連の一角は買われており、すごく悪いという感じではない」(東海東京インテリジェンス・ラボの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト)との声が聞かれた。
前日の米国市場が休場で手掛かり難だった上、今晩には米雇用統計の発表を控え、国内ではあすから連休となる。「トランプ次期米大統領の言動や来週の日銀会合への警戒感がくすぶる中で、全般的に見送り商状だった」(鈴木氏)という。
TOPIXは0.8%安の2714.12ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.8%安の1396.91ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆2835億1200万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品や金属製品、精密機器など4業種、値下がりは海運や輸送用機器、医薬品など29業種だった。
アドバンテストや古河電気工業は大幅高。セブン&アイ・ホールディングスは後場に急伸した。MBO(経営陣が参加する買収)に米アポロが出資を検討しているとの一部報道が材料視された。一方、TDK、中外製薬は軟調だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.2%高の644.72ポイントと、反発した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが438銘柄(26%)、値下がりは1132銘柄(68%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39190.40 -414.69 39550.25 39,166.05─39,591.46
TOPIX 2714.12 -21.8 2730.73 2,714.12─2,736.29
プライム指数 1396.91 -11.21 1404.5 1,396.91─1,408.22
スタンダード指数 1255.58 -4.2 1257.12 1,255.58─1,260.16
グロース指数 826.74 1.66 822.15 821.12─827.41
グロース250指数 644.72 1.3 640.93 639.97─645.63
東証出来高(万株) 173622 東証売買代金(億円) 42835.12
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