ユーロ圏12月サービスPMI、需要回復し50超え コスト圧力強まる
1月6日、S&Pグローバルがまとめた12月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.6で、11月の48.3から上昇した。写真はフランクフルトで2016年1月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ロンドン 6日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた12月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.6で、11月の48.3から上昇した。速報値の49.5から若干上方改定された。
12月の調査はホリデーシーズンのため通常より早い12月5─18日に実施された。
サービスPMIは49.5から51.6に上昇し、好不況の分かれ目である50を上回った。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「12月のPMIデータは、2025年のサービス部門活況に向けた素晴らしい土台を築いたとは言えないが、少なくとも受注の減少に歯止めがかかり、受注残の減少も和らいだ」と述べた。
「製造業と異なり、サービス業者は幸いにも米国関税の直接的な影響を受けない。今年、製造業の低迷が経済全体の足を引っ張るのを和らげるだろう」と指摘した。
需要の指標である新規サービス指数は50.2と4カ月ぶりに50を上回った。ただコストを転嫁する動きで産出価格指数は51.9から52.5に上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。
デラルビア氏は「欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は(12月理事会後の)記者会見で、サービスインフレはまだ高すぎると指摘した。12月のサービスPMIはそれを裏付けている」と述べ、ECBが慎重姿勢を維持し、第1・四半期は小幅な利下げにとどめるとの見方を示した。
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