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国債先物は反落、米金利高や入札前調整で 長期金利13年半ぶり高水準

2025年01月06日(月)15時43分

 1月6日の東京円債市場で、国債先物中心限月3月限は、前営業日比31銭安の141円59銭と大幅反落して取引を終えた。 写真は日本の1万円札。東京で22年撮影。(2025年  ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 6日 ロイター] - 6日の東京円債市場で、国債先物中心限月3月限は、前営業日比31銭安の141円59銭と大幅反落して取引を終えた。アジア時間の取引で米金利が上昇したことや入札前の調整の動きが売り材料となった。新発10年国債利回り(長期金利)は同3.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.125%と、2011年7月以来13年半ぶりの高水準をつけた。

きょうの国債先物は、米10年国債利回りがアジア時間序盤の取引で一時4.63%台へと急ピッチで上昇したことに加えて、10年利付国債入札を明日に控えた調整の動きやヘッジ売りが相場を圧迫し、1日を通じて売り優勢の展開が続いた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、米金利上昇と円安、10年債入札前の調整が複合的に相場の重しになったと指摘。このうち米国債については「明確な売り材料が出たわけではないが、20日のトランプ次期大統領就任への警戒感があるのかもしれない」との見方を示した。国内では9日の日銀支店長会議を警戒する向きもいると述べた。

昼休み時間帯には、日銀の植田和男総裁が今年も経済・物価情勢の改善が続けば政策金利を引き上げる金融調節を行う方針を示し、調整のタイミングについては「今後の経済・金融・物価情勢次第で、さまざまなリスク要因を注視する必要がある」と述べたと伝わったが、「特に新味はなく、債券市場では特段材料視されなかった」(大塚氏)という。

現物市場では10年物以外の新発国債利回りも総じて上昇。2年債は前営業日比2.5bp上昇の0.625%、5年債は同4.5bp上昇の0.780%、20年債は同3.0bp上昇の1.915%、30年債は同2.5bp上昇の2.305%、40年債は同4.0bp上昇の2.660%。

短期金融市場で無担保コール翌日物の加重平均レートは、前営業日(0.227%)から横ばい圏の見込み。「引き続きビッドサイドの資金調達ニーズが強かった」(国内金融機関)との声が聞かれた。

大阪取引所のTONA3カ月金利先物の3月限(最終取引月は25年6月)は同0.0175高の99.5525。

TRADEWEB

OFFER BID 前日比 時間

2年 0.623 0.631 0.025 15:06

5年 0.773 0.78 0.039 15:02

10年 1.119 1.125 0.03 15:03

20年 1.909 1.916 0.026 15:04

30年 2.304 2.31 0.025 15:12

40年 2.65 2.664 0.032 15:12

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