ECB、今月0.25%利下げ「あり得る」=オーストリア中銀総裁
12月4日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、ECBが今月の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うことは「あり得る」とした上で、この幅を上回る利下げはないとの見方を示した。ECB本部、フランクフルトで昨年9月撮影(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[ウィーン 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、ECBが今月の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うことは「あり得る」とした上で、この幅を上回る利下げはないとの見方を示した。4日付のオーストリア紙のインタビューで述べた。
投資家は、ECBが少なくとも来年6月まで会合ごとに利下げを実施すると予想。現在3.25%の中銀預金金利は、2025年末には1.75%と、景気を刺激するのに十分低い水準になると考えている。
ホルツマン氏は「現時点のデータに基づくと、(今月の会合で)0.25%ポイントの利下げを行うことはあり得る。それ以上はない。しかしまだ決まったわけではなく、最終的なデータによる」と述べた。
一方、トランプ次期米大統領が来年1月の就任後に、大規模な輸入関税を導入すると予想されていることが、インフレ期待に上昇圧力をかけていると指摘。「新しく選出された米大統領が欧州のインフレに影を落としている。インフレ予想はおそらくトランプ氏のせいで上振れるだろう」としたが、トランプ氏が実際に導入する政策次第だとも語った。