米暗号資産融資セルシウス、被告創業者が詐欺罪認める 22年破綻
12月3日、暗号資産(仮想通貨)融資大手で2022年7月に米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請して経営破綻した米セルシウス・ネットワークの創業者で、詐欺罪などに問われた元最高経営責任者(CEO)アレックス・マシンスキー被告(59、写真)の公判が、東部ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁で開かれ、マシンスキー被告は7件の起訴のうち詐欺罪2件について罪を認めた。写真は米ニューヨークで昨年7月撮影(2024 ロイター/Brendan McDermid)
Luc Cohen
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)融資大手で2022年7月に米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請して経営破綻した米セルシウス・ネットワークの創業者で、詐欺罪などに問われた元最高経営責任者(CEO)アレックス・マシンスキー被告(59)の公判が3日、東部ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁で開かれ、マシンスキー被告は7件の起訴のうち詐欺罪2件について罪を認めた。
検察との司法取引の一環として、2件の最高刑である30年以下の刑期に対し控訴しないことに同意した。公判でマシンスキー被告は「自分のしたことは間違っていたと分かっている。それを正すためにできることは何でもしたい」と陳述した。コエルトル裁判官は25年4月8日に判決を言い渡す予定。
マシンスキー被告が詐欺罪を認めた事件は、商品市況に絡むものと、セルシウスの自社トークン(電子証票)であるCELの価格操作スキーム。起訴された23年に7月13日には無罪を主張していた。同日には他の5件を含め、詐欺や共謀、相場操縦の罪で起訴されていた。