インド、経済成長目標達成に向け対策講じる=経済次官
12月2日、 インド財務省経済局のアジャイ・セス次官は今年度(4─3月)の経済成長目標6.5─7%を達成するため、対策を講じていると述べた。アーメダバードの工事現場で2023年5月撮影(2024年 ロイター/Amit Dave)
[2日 ロイター] - インド財務省経済局のアジャイ・セス次官は2日、今年度(4─3月)の経済成長目標6.5─7%を達成するため、対策を講じていると述べた。
7─9月期国内総生産(GDP)は前年比5.4%増で、4─6月期の6.7%増から減速し、市場予想を大幅に下回った。製造業と消費が減速し、7四半期ぶりの低成長となった。中央銀行に対し利下げ圧力が強まっている。
同次官は政府が年度後半の成長加速を予想していると述べた。
インド政府は7月に発表した5760億ドル規模の予算計画の一環でインフラ事業への支出を増やすとみられている。
また、電気自動車(EV)メーカーの国内生産をさらに奨励することや、保険業への外国直接投資(FDI)上限を74%から100%に引き上げるといった対策を計画している。
アナリストは年度後半の政府支出拡大で経済成長が押し上げられると予想。
HSBCリサーチのチーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「10─12月は、ここ数週間の政府支出拡大の恩恵を受けそうだ」と指摘。関税引き上げを見越した在庫の積み増しが世界的に進んでおり、輸出の急増に弾みがつく可能性が高いとの見方も示した。