午後3時のドルは150円台へ反発、株高受け円高一服
12月3日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の150円ちょうど付近で取引されている。写真は日本円と米ドル紙幣。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 3日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の150円ちょうど付近で取引されている。アジア株高などを受けて、前日海外市場で進んだ円高が一服となり、ドルは前日の1カ月半ぶり安値から1円を超える切り返しとなった。
東京市場のドルは149円半ばから、150円前半へじり高となった。アジア市場の時間外取引で米金利が小幅ながら上昇したことに加え、日経平均が900円超上昇するなどアジア株が底堅い展開となったことでリスク回避ムードが後退、「前日海外で買われた円が緩やかに反落した」(国内銀アナリスト)という。
ドル/円は前日海外市場で一時149.09円まで下落し、10月21日以来、約1カ月半ぶり安値を更新した。
もっとも、東京市場の主要通貨は全般小動きで、取引量も限られた。6日の米雇用統計やトランプ次期大統領の動静、ドイツに続きフランスで浮上した政治空転懸念、日銀利上げの行方などが関心を集める状況に変化はなく、日中は手掛かり難から売買が交錯する場面が目立った。
市場では、投機のユーロ売りが話題となった。米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物の非商業部門の取組状況によると、11月26日時点のユーロ売りは差し引き5万枚超と、2020年3月以来、約4年9カ月ぶりの大きさとなった。
フランスで2日、極右政党の国民連合(RN)と左派連合の新人民戦線(NFP)が、バルニエ首相に対する内閣不信任案を提出し、1962年以来の内閣不信任可決となる公算が出てきたことも関心を集めた。
ユーロは前日海外でつけた2カ月半ぶり安値の156円半ばから、157円半ばまで切り返した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 150.01/150.04 1.0491/1.0492 157.40/157.41
午前9時現在 149.49/149.54 1.0499/1.0502 157.01/157.02
NY午後5時 149.59/149.61 1.0497/1.0498 157.02/157.07