英中銀副総裁、トランプ氏関税案に懸念 世界経済へのリスク=FT
イングランド銀行(英中央銀行)のロンバルデリ副総裁(写真)は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、米国のトランプ次期大統領が提案する関税は英国を含む各国の経済成長にリスクをもたらすとの考えを示した。8月1日、ロンドンで代表撮影(2024年 ロイター)
[26日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のロンバルデリ副総裁は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、米国のトランプ次期大統領が提案する関税は英国を含む各国の経済成長にリスクをもたらすとの考えを示した。
副総裁は、トランプ氏の関税案の影響を定量化するのは時期尚早だが、中銀当局者は今後の会合で貿易動向について議論することになるとし、「関税であれ、規制であれ、貿易に対する障壁が良いものでないことは分かっている」と語った。
トランプ氏は25日、就任初日にメキシコとカナダからの全ての輸入品に25%の関税を課し、中国からの輸入品に追加で10%の関税を課すと表明した。不法移民や違法薬物取引を巡る懸念を理由に挙げた。
副総裁は25日、インフレ率が中銀予想よりも低くなるのではなく、高くなるリスクの方を懸念していると述べ、金利引き下げは緩やかなものにとどめるべきだと主張した。