ヘッジファンド、先週は米電力株と水道株の売り拡大=ゴールドマン
米金融大手ゴールドマン・サックスが投資家向けに送ったメモによると、世界のヘッジファンドは先週、米国の電力株と水道株を約2カ月ぶりの高ペースで売却した。写真はゴールドマン・サックスのロゴ。ニューヨーク証券取引所で21年撮影。(2024年 ロイター/Andrew Kelly/File Photo)
Nell Mackenzie
[ロンドン 25日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスが投資家向けに送ったメモによると、世界のヘッジファンドは先週、米国の電力株と水道株を約2カ月ぶりの高ペースで売却した。一方、化学や金属、鉱業、紙、林産業といった素材株は買われた。
ゴールドマンのプライム・ブローカー・トレーディングデスクが22日に送ったメモをロイターが25日、確認した。メモによると、公益事業株は11月に入ってから最も売られている米国株の分野の1つになっている。
ダウ・ジョーンズ公益株平均(DJU)は先週3%強上昇し、2024年に入ってからは20%超上昇している。
メモによると、先週はガスを除くほとんどの業種の公益株が売られた。
ゴールドマンのトレーディングデスクで先週最も買われた米国株は素材銘柄だった。
米国の素材株を対象としたS&P500素材株指数は先週1%上昇。24年に入ってからは9%超上げている。
ヘッジファンドは過去4週間のうち3週は素材株を買った。ゴールドマンのトレーディングデスクでも、米国では素材株の買い越しが最も多くなっていると説明した。