ＥＣＢ、段階的な利下げを 慎重姿勢維持必要＝独連銀総裁

欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は２５日、ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツの経済は低迷しているとの認識を示すと同時に、ＥＣＢは慎重な姿勢を保ち、段階的に利下げを実施していく必要があると述べた。２０２３年８月撮影（２０２４年　ロイター/Ann Saphir）

[フランクフルト ２５日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は２５日、ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツの経済は低迷しているとの認識を示すと同時に、ＥＣＢは慎重な姿勢を保ち、段階的に利下げを実施していく必要があると述べた。

ナーゲル氏は講演で「独経済は２年半にわたり低迷している」と指摘。景気の弱さで物価上昇が抑制されるとしながらも、次期米政権の通商政策などを巡るリスクは解消されていないとし、ＥＣＢは慎重姿勢を維持し、利下げを急ぎすぎてはならないと語った。