米SEC、印財閥アダニ会長に召喚状発行 贈賄疑惑で起訴
米証券取引委員会(SEC)は、インド財閥アダニ・グループのゴータム・アダニ会長に召喚状を発行した。24日、裁判所への提出書類で明らかになった。写真は、イスラエルの式典でスピーチするアダニ氏。2023年1月、イスラエルのハイファ港で撮影(2024年 ロイター/Amir Cohen)
[24日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は、インド財閥アダニ・グループのゴータム・アダニ会長に召喚状を発行した。裁判所への提出書類で明らかになった。同氏は、贈賄や巨額詐欺に関与した疑いで米検察当局に起訴されている。
SECは、アダニ会長と甥のサガル・アダニ氏を提訴し、両者がアダニ傘下企業を支援するため数億ドルの賄賂に関与し、「7億5000万ドルの債券発行に関連して反贈収賄の原則と法律に関する同社のコンプライアンスを偽って広めた」と主張している。
ニューヨーク州東部地区連邦裁判所に20日に提出された文書によると、召喚状は21日以内の回答を求めている。SECの訴訟はアダニ氏らに罰金と上場企業の役員としての職務を制限することを求めている。
アダニ・グループの代表は、ロイターによる24日のコメント要請に応じていない。
米検察当局は、ゴータム氏とサガル氏を贈賄や巨額詐欺に関与した疑いで起訴している。検察側の主張では、アダニ会長と傘下の再生可能エネルギー会社アダニ・グリーン・エナジーの経営幹部2人は2020年から今年にかけて、太陽光エネルギー事業契約を獲得するため共謀してインド政府に2億5000万ドル超の賄賂を支払った。