FRBのQT継続に問題なし、準備預金残高なお「潤沢」=NY連銀
米ニューヨーク連邦準備銀行は21日公表した報告書で、連邦準備理事会(FRB)はバランスシート圧縮の取り組み(量的引き締め=QT)を継続する上で何の障害にも直面していないとの見方を示した。2017年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)
Michael S. Derby
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米ニューヨーク連邦準備銀行は21日公表した報告書で、連邦準備理事会(FRB)はバランスシート圧縮の取り組み(量的引き締め=QT)を継続する上で何の障害にも直面していないとの見方を示した。
連銀は報告書で、短期金融市場の流動性を探る新たな指標として先月導入した「準備需要弾力性(RDE)」が13日時点でマイナス0.15と、1カ月前の水準から横ばいで推移したと指摘。準備預金残高は引き続き「潤沢(abundant)」だとした。
同指標は、QTの取り組みを直ちに終了する必要がないことを示唆しており、これはFRB当局者の最近の発言のほか、QT終了時期が来年中になるという市場の予想と一致している。
FRBはバランスシートの規模正常化に向け、2年余りにわたり保有債券を減らしてきた。保有資産は2022年夏に付けたピークの約9兆ドルから、足元では約7兆ドルまで減少している。