米中古住宅販売、10月は3.4%増の396万戸
全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した10月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.4%増の396万戸だった。6月撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した10月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.4%増の396万戸だった。ロイターがまとめた市場予想の393万戸を上回った。
前年同月比は2.9%増となり、2021年7月以来のプラスに転じた。9月の販売戸数は383万戸で、10年10月以来の低水準となっていた。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅販売の低迷は最悪期を脱した可能性がある。在庫が増えて販売増につながっている」と述べた。
今回発表された販売戸数は、住宅ローン金利が一時的に低下していた8―9月に結ばれた契約状況を反映しているとみられる。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、30年固定住宅ローンの平均金利は9月下旬には6.08%だった。前週は6.78%となっている。
10月の中古住宅の在庫は前月比0.7%増の137万戸。前年同月比では19.1%増えた。
在庫は増加したものの、中古住宅価格の中央値は前年同月比4.0%上昇し、40万7200ドル。10月としては過去最高だった。
現金販売の割合は27%と、前年同月の29%から減少。投げ売り物件などは2%で、前年同月と同水準だった。