NY外為市場=ドル/円上昇、日銀の利上げ時期巡り不透明感
ニューヨーク外為市場では、ドル/円が上昇した。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドル/円が上昇した。日銀の植田和男総裁の発言が、金融引き締めの時期について曖昧な態度を示したと受け止められた。
植田総裁は18日、2026年度までの見通し期間後半の見通しが実現する確度が「ある程度高まるという自信」が得られれば次のステップに移ると述べた。
これは米大統領選でトランプ氏が勝利して以来、同総裁が金融政策について述べた最初のコメントだったが、検討が必要なさまざまな「不確実性」を理由に、12月の政策決定会合で利上げが行われるかどうかについてはヒントを示さなかった。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「日銀総裁は新たなシグナルを何も出さなかった」と述べた。
ドル/円は0.17%高の154.6円。
市場は12月18─19日の次回政策決定会合で0.25%ポイントの利上げが実施される確率を約54%と織り込んでおり、植田総裁の発言前とほとんど変わっていない。
ドル指数は0.5%安の106.20。ユーロ/ドルは0.54%高の1.0598ドル。
ドル指数は先週、107.07と1年以上ぶりの高値を付けた。トランプ次期米大統領の下で関税が引き上げられ、インフレが加速し米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースが鈍化するとの見方から、ドルはこのところ上昇している。
ポンドは0.47%上昇して1.2674ドルとなった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.82%下落して9万0114ドルとなった。
ドル/円 NY午後4時 154.59/154.60
始値 155.04
高値 155.35
安値 154.58
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0592/1.0593
始値 1.0542
高値 1.0607
安値 1.0535