シンガポールDBS、第3四半期は過去最高益 25年は減益見通し
11月7日、シンガポールの銀行最大手DBSグループが発表した第3・四半期決算は、純利益が過去最高を記録した。写真はDBSのロゴ。シンガポールで2016年2月撮影(2024 ロイター/Edgar Su)
Yantoultra Ngui
[シンガポール 7日 ロイター] - シンガポールの銀行最大手DBSグループが7日発表した第3・四半期決算は、純利益が過去最高を記録した。一方、2025年の純利益はグローバル法人税導入の影響で24年の水準を下回るとの見通しを示した。
第3・四半期決算の純利益は15%増の30億3000万シンガポールドル(約22億7000万ドル)となり、アナリスト予想(約28億シンガポールドル)を上回った。
収益性を示す純金利マージン(NIM)は前年同期の2.19%から2.11%に低下したものの、純利益は第1・四半期に記録した29億6000万シンガポールドルを上回った。
ウェルス・マネジメントやトレジャリー・カスタマー・セールスの好調、マーケットトレーディング収入の増加により、手数料収入が過去最高を記録した。
シンガポールの銀行は世界的な金利上昇と国内の政情勢安定を背景とした資金流入の恩恵を受けてきた。ただ、主要中銀の利下げ開始や地政学情勢を巡る先行き不透明感が今後成長の足かせになるとアナリストは指摘する。