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午後3時のドルは3カ月ぶり154円台、「共和完勝」期待は後退

2024年11月06日(水)16時01分

 11月6日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から大幅ドル高/円安の153円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 6日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から大幅ドル高/円安の153円後半で取引されている。米国の大統領選挙でトランプ氏の優勢が伝わると一時154.34円まで上昇し、約3カ月ぶり高値を更新した。しかし、上下両院ともに共和党が占める「レッドスイープ」が微妙は情勢になり、買いは次第に失速した。

ドルは選挙結果が報じられ始めた午前中から、買いが優勢となった。トランプ氏の優勢が明らかになるとともに、アジア時間の取引で米2年債利回りが3カ月ぶり、10年債利回りが4カ月ぶり水準へ上昇。米株先物も1%を超える上昇となり、トランプ氏勝利を織り込む形で、ドル高が一気に進んだ。

正午過ぎには7月30日以来の154円台に到達し、朝方の安値151円前半から3円の上昇となった。

ドルは対円以外でも全面高となり、対ユーロで1.07ドル前半と4カ月ぶり、対豪ドルで0.65ドル前半と3カ月ぶり高値を更新した。主要通貨に対するドル指数も3カ月ぶり高値を付けた。

午後には一時、ドルの上昇ピッチが鈍った。報道各社などが上院で共和党が過半数を奪回するとの見通しを伝えたものの、下院は僅差の接戦が続いており「(大統領と議会選でともに共和党が勝利する)レッドスイープは厳しそうだ」(国内金融機関のトレーダー)との見方が上値を押さえたという。

上院を共和党、下院を民主党が握るねじれ議会となれば、仮にトランプ氏が勝利しても、打ち出す政策が成立する可能性は低下する。同時に、米連邦公開市場委員会(FOMC)を明日に控えていることも「ドル買いの手仕舞いを急がせる一因」(FX会社関係者)になったという。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 153.76/153.77 1.0758/1.0760 165.42/165.44

午前9時現在 151.44/151.45 1.0934/1.0935 165.57/165.62

NY午後5時 151.60/151.64 1.0930/1.0932 165.70/165.74

ロイター
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