仏ミシュラン、国内2工場閉鎖へ 従業員1250人に影響
11月5日、フランスのタイヤ大手ミシュランは、高コストや安価なアジア製品との激しい競争を理由に、フランス西部のショレとバンヌにある計2工場を閉鎖すると発表した。写真は同社のロゴ。2022年8月、パリ近郊で撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
Dominique Patton
[パリ 5日 ロイター] - フランスのタイヤ大手ミシュランは5日、高コストや安価なアジア製品との激しい競争を理由に、フランス西部のショレとバンヌにある計2工場を閉鎖すると発表した。従業員約1250人が影響を受ける。
発表を受け労組は反発。強硬派の仏労働総同盟(CGT)はミシュランの組合員にストライキを呼びかけた。穏健派の仏民主労働同盟(CFDT)は経営陣と政府に対し、閉鎖を再検討するよう求めた。
ミシュランのメネゴー最高経営責任者(CEO)は仏紙ルモンドに「他の選択肢を検討したが、いかなる代替案も見つけられなかった」と説明。「ミシュランで唯一変わらないのは、常に変化し続けるということだけだ」と述べた。
バルニエ仏首相は国会で、ミシュランの決定を残念に思うと発言。影響を受ける従業員は、あらゆる手段で救済されなくてはならないとした。
欧州の自動車業界を巡っては、欧州最大の独フォルクスワーゲン(VW)が工場閉鎖を検討。独ベアリング製造大手シェフラーも従業員4700人を解雇すると発表した。