バーガーキング・KFC親会社、7─9月業績予想届かず 外食回避で
1月5日、「バーガーキング」を展開するカナダ拠点の外食チェーン大手レストラン・ブランズ・インターナショナルと、「KFC」を擁するヤム・ブランズがそれぞれ発表した四半期決算(7―9月期)はともに市場予想を下回った。写真はスペイン・ロンダのバーガーキング店舗で9月撮影(2024年 ロイター/Jon Nazca)
Juveria Tabassum
[5日 ロイター] - 「バーガーキング」を展開するカナダ拠点の外食チェーン大手レストラン・ブランズ・インターナショナルと、「KFC」を擁するヤム・ブランズが5日それぞれ発表した四半期決算(7―9月期)はともに市場予想を下回った。
ファストフードの価格上昇を受け、消費者は外食よりも自炊するようになり、外食業界全体に打撃を与えている。
レストラン・ブランズの四半期の調整後1株当たり利益は0.93ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.95ドルを下回った。特別項目を除いた1株当たり利益は1.37ドルで、市場予想の1.41ドルを下回った。
うちバーガーキングの米売上高は前年同期比より0.4%減。昨年7―9月期は6.6%伸びていた。
KFCの四半期の米既存店売上高は前年同期比で5%減り、今年に入って3四半期連続の減少となった。
中国の景気回復の道のりが険しいことや、ガザ紛争に関連したボイコット運動による中東での需要低迷も売り上げの悪化に拍車をかけている。
KFCの他に「ピザハット」や「タコベル」も傘下に持つヤム・ブランズの四半期の世界既存店売上高は前年同期より2%減。レストラン・ブランズは国際部門の既存店売上高が1.8%増と、昨年7―9月期の7.7%から伸びが鈍化した。
バーガーキングはフランスでの需要軟調に加え、中国と中東でも低調だった。