米10月ISM非製造業総合指数56.0、約2年ぶり高水準 雇用好調
米供給管理協会(ISM)が5日発表した10月の非製造業総合指数は56.0と、前月の54.9から上昇した。写真は2021年7月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Jeenah Moon)
[ワシントン 5日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が5日発表した10月の非製造業総合指数は56.0と、前月の54.9から上昇した。主に雇用が好調だったことで押し上げられ、2022年7月以来2年3カ月ぶりの高水準となり、米経済が堅調であることが改めて示された。
市場予想は53.8への低下だった。指数は50が拡大と縮小の境目とされる。
新規受注指数は57.4で、9月の59.4から低下した。
価格指数は58.1に低下した。前月は8カ月ぶりの高水準となる59.4。インフレ圧力が引き続き低下している可能性がある。
雇用指数は9月の48.1から10月は53.0に上昇。23年9月以来の高水準を付け、1日に発表された雇用統計で見られた雇用増の減速が一時的なものであることが示された。
ネーションワイドの主任エコノミスト、ベン・エアーズ氏は「第4・四半期も堅調な経済成長が見込まれ、経済情勢に対する懸念はさらに払拭される」と述べた。
業種別では、小売、建設、金融・保険などを含む14業種が拡大、企業経営・支援サービスなどの2業種が縮小した。一部の医療・社会支援企業はハリケーン「ヘリーン」による被害の影響を報告した。