米ボーイング、38%賃上げ提案 11月4日に労組投票
10月31日、ストライキを継続中の米航空機大手ボーイングの労働組合は4年間で38%の賃上げなど条件を改善した会社側の新たな労働協約案について、週明け11月4日に組合員の投票を行うと発表した。写真はストライキ中の同社のシアトル工場に置かれた航空機の胴体。30日撮影(2024年 ロイター/David Ryder)
[31日 ロイター] - ストライキを継続中の米航空機大手ボーイングの労働組合は31日、4年間で38%の賃上げなど条件を改善した会社側の新たな労働協約案について、週明け11月4日に組合員の投票を行うと発表した。これを受け、同社株は時間外取引で2.5%上昇した。
米西海岸の同社工場で働く3万人余りの労働者は9月13日からストを続け、これまで会社側の提案を2回拒否している。
国際機械工労組(IAM)によると、新たな案には1万2000ドルの協約承認ボーナス(賞与)や、従来案に含まれていなかった年次賞与制度の復活も盛り込まれている。
IAMは最新案を支持すると表明した。
労働者側は40%の賃上げと確定給付型年金の復活を要求してきた。
先週実施された前回の投票では、4年間で35%の賃上げなどを柱とした案に約64%が反対票を投じた。組合は同案を支持していなかった。